村上春樹の「TVピープル」、「パン屋再襲撃」を読みました。
「TVピープル」に掲載されているのは全部短編集で、
・TVピープル
・飛行機-あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか
・我らの時代のフォークロア
・加納クレタ
・ゾンビ
・眠り
の6つの物語です。
TVピープル、加納クレタ、ゾンビはいつものような不思議系。
正直理解し難く、けれど読み耽ってしまうような作品でした。
一方、飛行機-あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか、我らの時代のフォークロア、眠り、ももちろん不可解ですが、こちらは現実的な描写が多く、ファンタジックではないです。
共通しているのは、どれも諦めに似た寂しさが感じられたこと。
というか今まで読んだ中で、寂しくないストーリーを思い出せませんけど笑
「パン屋再襲撃」に掲載されているのは、
・パン屋再襲撃
・象の消滅
・ファミリー・アフェア
・双子と沈んだ大陸
・ローマ帝国の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界
・ねじまき鳥と火曜日の女たち
です。
ファミリー・アフェアは、世間にいくらか不適合な男が主人公のお話。
ごく一般的なストーリーだけど、飽きさせない。世の中を自嘲的に笑うわけではないけれど、どこかすれている彼の言動にのめりこんでしまいます。
他の話は、少々ファンタジックです。
理解不能です。
また、全てのストーリーに「ワタナベノボル」なる人物(決して主人公ではない脇役)が登場します。これまた意図は不明です(笑)
純文学を勉強している人は、理解できるのでしょうか・・??
知りたい!
ただ、素人ながらすごいな、と思うところは、「意味不明なのに引き込まれてしまう」ところです。わけわかんないのに、なんか読んじゃう。そう考えると、やはり村上春樹の小説にはそういった何かがあるのでしょう。
賛否両論で、彼の作品は嫌いという人も、いろいろなカラーを持つ彼の作品に触れたら、きっと気に入ると思うのに。
theme : 読んだ本。
genre : 本・雑誌